暑い夏は、祭りの季節

 八戸市の三社大祭をはじめ、県東部は山車(ダシ)と呼ぶ人形を載せた屋台を静かに曳く祭り。弘前市のねぷたや青森市のねぶたが賑やかな掛け声とともに練り歩く津軽地方。  3年前の冬二月に、弘前市立観光館を訪ねるまで、青森県内の夏祭りは奥羽山系を境にした旧藩領によって大きく分かれている、と思っていた。  観光案内カウンターでパンフレ…
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岩手町キロサと五戸町ブドロク

 岩手町川口から東へ、古館川に沿って山間をいくと高度は500mほどに上がり、しばらく上下移動のない道がつづいた。曲がりの多い道からは西の岩手山や東の北上山地の眺望がひらけ、八甲田や八幡平のような風景が楽しめる。  峠越えをした辺りに(有)キロサ肉畜生産センターの表示があり、放牧場がみえる。ずいぶん変わった地名だな、と思いながら南山形地…
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筒木坂の撫子の花

 古い映画「父子草」を観て、撫子の花にはそんな異称があることを初めて知った。  2005年、高村薫の「晴子情歌」を読んだあと、ゆかりの地木造町(現つがる市)筒木坂を訪ねた。その時 ―集落の北にある要心寺をすぎるとまもなく道はバイパス道と合流する。 車力村・市浦村へ向かう道から左へ折れて「七里長浜」をめざす。道はほぼまっすぐ…
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梅雨の合間に高山稲荷

 Taxi貸切で訪れて以来、数年ぶりにつがる市(旧木造町)にある高山稲荷に足を伸ばした。五所川原市内のリンゴ畑に囲まれた遺跡を見学したあと、国道101号から木造BPを走らせると緑の水田がひろがっている。屏風山の東裾を北へ行くと、県道12号沿いにはいくつも溜池が点在し、丘陵地に集落がある風景は区別ができないほど似ている。  特産物の…
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岩手町川口にて

 一戸町御堂地内を源流の一つとする北上川は、岩手町で丹藤(たんどう)川と一方井(いっかたい)川、それに古館(ふるだて)川をあわせてはるか宮城県石巻で太平洋に出るまでの、およそ250kmの旅をする。  岩手町の南に位置する【川口】は、古館川と北上川を天然の堀として中世の城館があった集落である。5年前の晩秋、それもまもなく早い日暮れの…
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サヨナラだけが人生だ!

花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ この言葉は漢詩を井伏鱒二が意訳したものだが、彼の弟子太宰治の最後の作品「グッド バイ」で引用していることから有名な一節となった。 寺山修司は『幸福が遠すぎたら』で 「さよならだけが人生ならば人生なんかいりません・・」と詠った。 さらに、この言葉がきざまれている映画監督…
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啄木の矢ぐるまの花

 庭に矢車草のむらさき色の花が咲いた。花にはうとい頭のなかにも何処かとのひっかかりを覚えた。 <庭に咲いた矢ぐるまの花>  函館の青柳町こそかなしけれ      友の恋歌      矢ぐるまの花 石をもて、故郷渋民を追われるように後にした啄木は、1908(明治40)年5月に函館へ渡ったのだが、8月には大火に…
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藤の花が咲くころ

散歩道の途中に、見事な藤棚があり今が盛りを迎えていた。 この季節は、藤、ライラック、桐、菖蒲(あやめ)など紫の花をよくみかける。 「藤前線情報」をみると、一戸町藤島の藤の見ごろは「5月19日~23日」とある。数年前に一戸町小鳥谷の仁昌寺遺跡を訪れたさいにはすでに盛りをすぎていたので、あらためて立ち寄ってみた。 今回は、樹齢…
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タイツリソウ、または、ケマンソウ

庭に、タイツリソウ(鯛釣草)のピンクの花が咲いた。 <庭に咲いたタイツリソウ(ケマンソウ)> 鯛が釣竿にぶら下がっているように見えることから、こんな名がつけられたとか。また、別名のケマンソウという名は、寺院のお堂の中にかける透かし彫りの飾り「華鬘(けまん)」からだという。 華鬘といえば、平泉中尊寺金色堂に飾…
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庭に咲いた、キバナカタクリの花から

4月の中旬に、新潟県岩船の公園で群れて咲く紫色のカタクリをみてから一ヶ月。ようやく庭のキバナカタクリが咲いた。もともと遅く咲く花とは言え、その季節の差は隔てた距離以上に感じられる。 もう10数年も前のこと、盛岡から思い立ったように訪ねてきた「おいっ子」を案内して、下北やら津軽やら小さな旅をした。 そのとき、カタクリ祭りが行わ…
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はて知らずの記―象潟から

 1893年(明治26)7月19日から8月20日にかけて、26歳の正岡子規は松尾芭蕉を慕い、松島そして象潟を訪ねるために病いの身をおして東北の旅をした。 <はて知らずの記マップ> 松島を見た子規は仙台から現在の国道48号にあたる関山峠を越え、大石田から川舟で最上川を下り酒田にでて、日本海に沿う道を北上した。秋田県には…
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沼宮内の銘菓「東雲」を・・

岩手県岩手郡岩手町の中心部沼宮内は、江戸期は街道が交差する商いの町として賑わったところ。そこに銘菓「東雲(しののめ)」があり、先日久しぶりにお土産にいただいた。 箱に収められた栞には、店名の上に「山見の里 菓子司」とある。 山見の里とは、「かきくけ煌」によれば 当地(沼宮内)には古くから”山見”という民間行事がありました。…
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雪虫

後部座席から教えられた話し  函館から帰ってきたところだというお客さんがTaxiに乗ってきた日は、ひどく雨が降っていた。   コートを着て両手に荷物を下げた男性は「今日一日雨降りだったですか?」と快活な声をかけてきた。 そして、「向こうでは、ユキムシが飛んでいましたよ」と言った。 季節は、そろそろ雪が降り始める頃に…
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函館、冬の旅

 夏泊半島の先端に近い、赤いツバキの花が咲く公園から下北半島と津軽半島がむかい姿はジオラマをみているよう。その間の、すこし波が立っていた海面の先に白く化粧した山がうっすらと見えた。  方角から北海道福島町のようだが、海峡にちかい岩部岳か奥にそびえる大千軒岳・灯明岳などの1000m級の山なのだろうか? <下北半島の先にみえる白…
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金田一で出会った『パレオパラドキシア』

旧奥州街道探索をしていた10年ほど前のころのこと、金田一温泉駅前通りに面した旧家と思える家を何枚か撮っていたら、背中から「こんにちは!」と声が聞こえた。 ふりかえって挨拶をかえした相手が下校途中の女子中学生だったのには、予想外でもありひどく驚かされた。 チラッとこちらを見た視線と合ったのだが、彼女はそのまま速度を緩めずに道を…
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ガラスのうさぎ

この「ガラスのうさぎ」にまつわる話を聞いたのは、ちょうど今ごろ乗車されたTaxiのお客様からだった。 どういう車内の会話からここまでつながったのか覚えていないが、3月10日は東京大空襲の日だから、そのニュースからの流れだったかもしれない。 この話は初めて知った。 神奈川県二宮町にあるJR二宮駅前に建てられた「ガラ…
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「ハル」と「march」に遭った日

駅で客待ちをしているといろんな人に遭う。 当時、下北地域に点在する施設や会社を訪れるために、各地から多くの人が足を運んでいた。 ある年の3月19日、東通村内にある施設までの約70km乗車のお客様が乗ってこられたときは、その仕事柄青森県内の事情・風物にも詳しくいろいろ教えられることの多かった90分だった。 三戸や上北地方での…
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三月上旬ともなれば

この時期の行事といえば卒業式。 ちょうどお昼にTaxiの注文があり、町内の美容院からえび茶色の和装で一人の女性が実車された時のこと。 N高の卒業式に出席するのだと言う、先生を乗せて駅前経由でN高校へむかっていると、駅から歩いて高校へ向かう高校生たちを追い越した。 「卒業式って午前中じゃないんですか?」。   と後部…
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八戸えんぶりの“つまご(爪子)”

開館して間もない「hacchi」をみようと八戸を訪ねた10年前、風が冷たい荒町から二十三日町・十三日町とだんだんに人出が多くなっていく三日町の通りに出た。 ふとのぞいたビルの中で「えんぶり」が行われていて、そこが「hacchi」だった。 一階のステージを三重の輪が囲み、よく見えないので二階に移動したが似たように人の輪が三重…
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二度目の十和田湖冬物語

二度目の『十和田湖冬物語』では、「スリリングなバナナボート」に振り落とされそうな気分を味わったり、「お子様も楽しめるホーストレッキング」の小柄なポニーに申しわけない、と心のうちであやまったりして楽しんだ。 舞台の背景には、大蛇の八郎太郎と南祖坊が戦う「十和田湖伝説」が描かれた大雪像で、雪灯り横丁で昼食をとったあと、きちんと除雪され…
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